Syphon virtual screenという強いけど…なアプリ
VJアプリ買ってみたけど、syphon対応してない…どうにか映像をVDMXに送る方法ないかな。webとか動画とかもっとウィンドウを投げ込むだけの単純な構造でいいのでVDMXで出せないかなー。というあなた、いいアプリがあります。
その名も『Syphon virtual screen』
どういうアプリなのかというと…
これはMacに何も映像出力装置を差していない状態で、Syphon virtual screenを起動させた状態です。
つまり、擬似的に新しいディスプレイを作り出して、その画面がそのままSyphonに送られるというものです。すごい!
しかも、これよくわかりませんが、グラボ?に寄らないものみたいで、例えば、自分の使ってるMacBook proは本体含めて3つのディスプレイ(外部出力)までしか作れませんが、このアプリは3つ既にある状態でも起動できます(たしか)
さて、実用性の超高そうなアプリですが、ここまで紹介しておいてなんですが、正直、現場で使うのは躊躇われるほどの不安定な挙動を示します。画面はバグるし、下手すると再起動かかります。OS対応の更新止まっているのもありますが、結構怖いです。特に自分のやりたかったCross DJからVDMXというのはできないことはないのですが、現場でうまく連携取れずに諦めました。
(大体Syphon virtual screen繋いだ状態で別の映像出力装置つけるとこうなる。外すと治る。)
正直、怖さのあるアプリではありますが、それを踏まえた上でも導入してみたい、気になるという人はここから先、インスト方法とか書いていきたいと思います。
「Syphon virtual screen」と調べると一番上に出てくるのでそこのサイトからダウンロードしてください。
右上のdownloadから
「Syphon.Virtual.Screen.mpkg.zip」を押すとダウンロードが始まると思います。
とりあえず、普通にクリックでファイルを開くと、多分「開発元が未確認のため開けません」とこう表示がでます。
ちなみにこれはファイルを「control」押しながらクリックするとこういう表示に変わるので、「開く」で解決します。
ここから先は普通にインストール画面が出てくるので、インストールしましょう。
で、最後、ゲージが最後まで行って、やっとダウンロードできたなーというところで
はいでました。謎のエラーがでます。
これ何回やっても解決できないです。先述のOSの対応の問題でしょうか。
しかし、アプリケーション見てみると
しれっといます(おかしい)
これでインストール完了です。
実際に起動させてみようと、アイコンをクリックしてみても、すぐには起動しません。
ちょっと待ってると上のwifiとか日時とか表示されてるバーのとこにいつのまにか現れます。画像の左端のですね。
押すとこういう感じになるので、Enable Virtual screenで、起動してみましょう。
一瞬画面が暗転したのち
こう、表示が変わると思います。
設定のディスプレイみるとわかると思いますが、書かれている数字なりが擬似ディスプレイの解像度となるわけです。
ちなみにこの状態では、Syphonにまだ送られていない状態なので、「Enable Syphon server」をクリック。
SyphonのSimple Clientを開いてみます。
ちょっと分かり難いですが、ディスプレイ画面が表示されていると思います。
これでVDMXでそのまま使うことができます。
ちなみにCross DJで使おうとする場合はCrossDJが映像の出力先選べないので、先にSyphon virtual screen立ち上げるなり、Cross DJ上でそっちに出力してあげる必要があります。まあ大体そのあと、映像出力装置つなげるとバグるんですが、根気よく映像出力装置を抜き差ししたり、立ち上げの順番を試行錯誤すると5回に一回ぐらいはうまくいきます。結構、出力先の解像度とSyphon virtual screenの解像度が重要な気がしないでもないです。
あと、用途として、Web上のyoutubeとかそのまま再生するの便利そう、と思いましたが、なぜかグリッチ感のある線が入るので通常使用は難しそうです。しかも、これsyphon側の設定なのかなんなのかわかりませんが、マウスは写りません。なぜだ。こっちの環境だけだったらすみません。QuickTimeとかはわりと綺麗に再生されますが、やはり時々一瞬変なのが入るので微妙な感じです。
現実的な使い方としては、Twitterをニコニコ動画みたいな感じのアプリと連携するとかでしょうか。(jikkyo)
さて、最初はこれはやばい!強い!と思った「Syphon virtual screen」ですが、あまりの動作の不安さになかなか現場でも、特に構築した機材環境の一員として使うにはちょっと無理がある気がしました。
今回、方法としてあげた、任意の検索ワードをツイートから拾ってきてニコニコ風にしてくれる「jikkyo」は使い方としてはいいんじゃないでしょうか。
(でもまぁ動かす必要ないんなら、VDMXのキャプチャでいいんじゃ)
あとは、なぜかVDMXで動画読みこまねぇ!画面キャプチャする時間もねぇ!っていうときの非常処置でしょうか。
というわけで今回はこんな感じで。
SCS.3mという機材について(レビュー)
SCS.3mという機材をご存知でしょうか?タッチセンサーだけで構成されたなかなか例を見ない、オタレコでやけに最終処分セール 2980円で目にする人も多いあれです。
「早過ぎた傑作」というか人類には早過ぎた機材な気もしないでもないですが、使い方次第では非常に有能で、確かにこれは定価二万ぐらいあるだろうな…という機材ではあると思います。
VJで何回が現場で使ってみたレビュー&紹介的なものを今回は書いていきたいと思います。
大きさ比較
左上:KORG KONTROL(でかすぎで使ってない)
左中:KORG nanoKONTROL2
左下:KORG nanoPAD2
右上:自作コン
右下:Stanton SCS.3m
〜ここがすごいよSCS.3m〜
①USBハブが四つもついてる
正直、気づいたときは笑いました。上部に2つと内部に2つ付いてます。
内部に付けるとケーブル周りがすっきりしてよさそう。一応、電源ささなくともUSBだけで動くのも高ポイント。
②4ch分使えるタッチセンサー
見てみるとわかりますが上部両サイドにABとCDで切り替えるところがあります。
それで上半分の4つのタッチセンサーをそれぞれ切り替えることができ、中ほどにあるFX,EQでもそれぞれ変えられます。
つまりその部分に関しては見た目の倍のコントロールをアサインすることが可能です。
③タッチセンサーなので映像のカットインなどが直感的
ここがは自分の推したい部分ではあります。
アニソンVJをするときなど、DJがカットインで曲を変えるとき、こちらも合わせてカットインで映像出したいですよね。でも、フェーダーをノブなどにアサインしていると、一瞬ではありますが、どうしても二つの映像が合成されているところが映し出されてしまします。
それ用にボタンで入れ替わる用にアサインすると、今度は物理コントローラのパラメーター位置とソフトのパラメーターに誤差が生じてしまって、非常に怖いことになります。
ですが、タッチセンサーの場合はカットインもフェードもお手の物です、センサー右端に指を置いた状態で左端に触ると、左端の部分に触ったときだけ映像が変わるということもできるので、非常に直感的ではあります。
④MIDI関係の設定がかなりいろいろ変えられる
専用のアプリケーションでMIDIのプリセットを変えることもできますが、内部的にタッチセンサーを同時に触ったりして、MIDIチャンネルや、スライダーの動きを変えたりできます。ただ説明書の覆い隠すっていう表現がわりと微妙で、タッチセンサーなので軽い気持ちで指一本でやろうとするとなかなかできません。覆い隠すって表現が出てきた場合は指を何本か使って確実にタッチセンサー部分の全てに隙間なくタッチしましょう(かなりわかるまで時間かかった)
⑤丈夫そう
売り文句で「可動パーツをなくして、耐久性も新次元」みたいなことが書かれてるように、内部的にぶっこわれない限り、よほどのことでは壊れないような気がします。
⑥見た目
光っててわりとかっこいい感じがしないでもないのと、現場で使うと「うわっ使ってる人、初めてみた」って言われます。引き気味の「うわっ」ってところがポイントです。
〜ここが微妙だよSCS.3m〜
①内部のケーブルが脱着しにくい。
内部にUSBハブが内臓されてると上記しましたが、そこにはパソコンに繋ぐ用のケーブルと電源につながるケーブルも一緒につながってます。
だから、そこのケーブルを脱着する際はscs.3mのケースを外さなければならないわけですが、これがなかなか面倒な代物で、なんかもうちょっと方法がなかったのかという感じです。面倒臭がって、自分はケーブル類付けたままにしてますが、そうすると割りとかさばったりしてなんともという感じです。
②オールタッチセンサーなので誤動作と操作感に問題
スライダーなどはまだ表面の質感が本体と違ってていいのですが、ボタンは本体と同じ素材でできてるのとボタン自体が小さいのも関係して、あんまり使いたくない感があります。
上部や中ほどにあるABCDチャンネルやEQFXも気づかずうちに押してて、思ってた動作と違う動きになって焦ることも。
あと、タッチセンサー特有の液体に対しての弱さがあります。水滴や濡れた手で触ると大変なことになるという話をよく聞くので注意。
③スライダーと本体の段差
スライダー部は全て、本体より少し深くなってます。
スライダー部は大体一本指で操作すると思うのですが、そうなってくると、その深まっている部分と本体との段差のせいでスライダーの位置を一番端に持ってくことが難しくなってます。非常にセンサーの感度がいいということの裏返しではあるのですが、感覚的に末端にいかないというのは少し不便ですね。
④スライダーを酷使してると指が攣る
VJで横フェーダー、素早く往復するというプレイがありますがそれをscs.3m横フェで一本指でやると攣ります。鍛えましょう。
大体、使ってて思ったのはこんな感じです。
やはり、どこか手の届かない品ですが、割り切って使えばこんなにコストパフォーマンスの高いものはないような気もします。
ちなみに自分はVDMXのメインフェーダーと音量の部分でアサインしてます(使いこなせてない感)