【VDMX】〜FXまわりの機能について〜
VJをやるに当たって、一番の楽しみどころと言っても過言ではない、エフェクト。動画に対して、様々な効果を掛けていくことで、ひとつの動画が何十、何百通りにも変化します。
そんなFX(エフェクト)ですが、もちろんVDMXにもたくさん用意されています。
今回はそれらFXを最大限使いやすくするためのFX周りの諸々の機能について説明します。
(今回からVDMX_b0.8.5.0.7にアップデートしましたので、前バージョンとはレイアウト、機能等少し違うところがあると思いますのでご了承ください。)
1.
隣に書いてある「Load Asset」の名の通り、ここから様々なFXを呼び出すことができます。めっちゃあります。
LoadされたFXは7の項目に積まれていきます。前バージョンだと現在の2らへんにある「Replace」を「 Add」に変えないと複数FXを置けませんでした。
ちなみにこの中の項目の「Stylize」には、動画が画面に4つ並んで表示される「MultiFrame 2×2」や万華鏡のように表示される「Kaleidoscope」などよく使われるものがあったりします。
2.[Inspect FX]
おそらく新バージョンから現れたボタン。前バージョンでは「Replace」がこの位置にありましたね。
押してみると、おなじみのWorkspace Inspectorがでてきます。
上の項目と一番下にある動画のウィンドウを見れば察しはつくと思いますが、ここでは、VDMX内にあるFXを一覧でみることが出来ます。
わー便利!この機能自体は前バージョンからありましたが、ボタンとしてわかりやすく配置されるようになったのはいいですね。
ちなみに上にある「Asset Type:〜」を変えることで、動画同士の重なり方を変える「Composition Mode」も一覧してみることができます!超便利!
3.[Save Asset]
現在、7にあるFX群をAssetへセーブします。
さて、一体セーブしたものはどこにあるのかというと、さきほど1のLoad Assetで紹介したFX欄の一番上に「Favorite 1」というのがあるのにお気づきでしょうか。
そうです、セーブしたものは全てここに保存されていきます。
最初は「Chain~」という名前でセーブされていきますが、2に出てくる「Workspace Inspector」の中のオレンジ色になっているEverythingがある欄に「Favorite」があるので、そこで名前を変えたり、消したり、増やしたりできます。
4.[+]
いくつものエフェクト群を瞬時に使いわけたいあなたに。
7にFXを置いた状態で[+]を押すと左隣にある欄に「1」と表示されるのがわかると思います。これで6の欄に現在の7にあるFX群が保存されます。これにより、瞬時にFX群を使い分けたりできます。
5.[R][W]
このボタンを押すと[R]と[W]に切り替わります。
これはおそらく、Read、Writeのことで、[R]の状態で6の欄を押すと読み込み、[W]の状態で押すと現在の7にあるFXで上書きするという具合です。これらは実際に触ってみるとわかりやすいかと思います。
6.
4、5で使われている、FX群を保存できる場所です。[Save Asset]と似た機能ではありますが、併用することで使いやすい環境を作っていけるかと思います。
ここに保存されているものを変更したいときは「Workspace Inspector」ではなく、「UI Inspector」の管轄なので要注意です。
7.
ここにFXがたくさん入っていきます(雑
FX名の隣にある三角タブでパラメーター隠せるのでたくさんあるときは閉じて整理整頓!
とりあえず今回はこんなところで、 本当はどういうFXが使えるのかとか紹介したほうがいいのですが、いかんせんめっちゃ多いので、そこからは自分の力で確かめてくれ!
あと、アップデートして、かつ、ついにVDMX購入したので、今もそうなのかわかりませんが、FX周りは体験版の状態でも保存が効くというあまりにも太っ腹すぎる状態なので、皆さんどんどん使っていくといいと思います。
Yuichi
【VDMX】とりあえずのBPM検知でフェーダーとかいろいろ制御
VJなら、自動でなんかいろいろやってくれる機能ってやっぱり憧れますよね。
今回はその一歩となるかもしれない外部マイクから音声を検知して、そのBPMでフェーダーとかなんなりを制御する方法です。なお、毎回のごとく、自己流なのでもっといい方法があるかもしれませんので悪しからず。今回使うのは「Clock」
そして、「Step Seqiencer」です。
「Clock/Clock Settings」機能説明
「Clock/Clock Settings」は流れてる曲のBPMを感知して拍とかになおしたり、検知してる音を増幅させたりできる項目…のはずです。
・「Clock」
[Tap]:DJとかでよく見るやつです。何回かボタンをプッシュするとBPMに変換されていきます。
[↓][↑]:BPMを0.1刻みであげたり下げたりします。
[Mの逆っぽいの]:ここでオートでBPM検知してくれます。とりあえずここを押してやると良さげです。
[/2][*2]:表示されているBPMを倍にあげたり下げたりします。制御するのに早くフェーダーを切り替えたりするときに使えそう。
[→l][←]:ぐるぐる回ってるやつの一周のタイミングを変える項目…?二つあるのは拍数に合わせてくれるのと、拍数無視してタイミングを変えれる…とか?誰か教えて下さい。
・「Clock Settings」
[Mode]:なにから音声(BPM)取ってくるかを割り当てられる。オーディオインターフェースとかある場合はこっちに出てくるのかな。備え付きのマイクからの場合は初期のInternalでも大丈夫そう。
[Display]:表示を[BPM]か[Second(秒)]にする。
[Beats][Divisions]:書いてあることはわかる気はするんだけど、どう反映されてるかわからない奴。
〜上記のModeをInternalからWaveclock→Built-in Microphoneとかにした場合〜
[Audio Gain]:検知する音を大きくします。音が小さい時などやまた音が大きいときに役立つかも。
[Slience Threshold]:どこまでが無音として認識するかの値を変えられる。音量バー自体はこれによって変化しなく、内部的な変化らしいので、実際の動きを見ながら、合せると吉。
「Step Sequencer」
パッとみ使い方のさっぱりわからない奴ですが、基本構造は動画再生する時に使う「Left/Right Src」などと一緒です。
基本的にプラグインから出した状態で既に動いている状態だとは思います。
ここで、注目すべきなのは、時計のマークが赤くなっていることと、そこから右2つ横が上記の「Clock」になっているかどうかです。単純に複数の「Clock1~」などがあった場合にここに追加されていく感じで、時計マークはその「Clock~」を反映させるかどうかをON/OFFで切り替えられます。
これで、「Clock」と「Step Sequencer」は同期された状態となります。
さて、実際にどう使うのかという話ですが、とりあえず簡単に使う場合が、一番上のマスが1(ON)、一番下が0(OFF)と考えるといいと思います。
つまり、アサインされた場合、FXなどはON/OFFを繰り返す動きになり、フェーダーに置き換えると上に来た時に右に、下に来た時に左にという動きになります。
実際にどうStep Sequencerの動きをアサインするのかというと
アサインしたい項目に右クリック、「Use Data Source」→「Step Sequencer」→「Track 〜」を選択すると、アサインされます。
フェーダーを選択した場合、フェーダーがパタパタ動くと思います。
値が反映されるものに関しては、「Step Sequencer」のマスの場所によって値が変わります。
「Step Sequencer」のマスを増減させたかったり、グラフを変更したい場合は「Step Sequencer Controls」にていろいろとできます。
・Name :名前をつけます。
・Type :「Step Sequencer 」のグラフの表示を変えます。ちゃんと細かい数値で制御可能にするなど。
・Rows:マス目の数を変えます。
・Interpolation:イマイチよくわかってませんが、数値を1にすると折れ線グラフになります。数値をなだらかにしたいときなど使えます。
大体こんなところです。あとはいろいろとアサインしてみれば、便利な使い方など、思いつくと思います。
実際に使う場合は「Step Sequencer」の再生ボタンをMIDIでアサインさせておいて、必要に応じてON/OFFできるようにすると使いやすいかと思います。
あと、初期設定だとなんか「Step Sequencer」の動きが遅いなーと感じたときは「Clock」でBPMを倍にしたり、「Step Sequencer」側でRateを2倍にしたりするとお好みの速さでいけます。
注意としてはたまに「Clock」がバグって、音声をちゃんと拾ってきているのかわからない状態になるので、その点は臨機応変に対応です。
今回は、自分がそこまでこの機能を把握できてないこともあり、だいぶまとまりの無い内容になってしまいましたが、ぜひ、何かしらに使っていただけると幸いです。